『思い出のファミコン』が本になりました
 

思い出のファミコン_トップへ


ミシシッピー殺人事件 ミシシッピー殺人事件
ジャレコ
1986.10.31発売
©1986 JALECO ©1986 ACTIVISION INC CODE FOR NINTENDO FAMIRY COMPUTER

田んぼに投げ捨てた

 私は、このカセットが憎くて憎くてしかたありません! いとこから貰ったのは10年くらい前。喜び勇んで家に帰り、友だちを呼び、さあやろう!と電源を入れました。

 しかし、……点きません。画面は真っ白。50回は試したと思います。フーフー吹いたり、振ってみたり、いろいろ試しました。何回目でしょうか、やっと映ったのです。その時の嬉しさといったら。

 ところが、ナイフが刺さって即死。何か知らないけれど、とにかく死ぬ。私は頭に来て、2階の窓から水をはった田んぼに投げ捨てました。その後、拾いに行きましたが、ごみに出しました。昨年、お店で見つけて、懐かしさに中古で100円で買ったのですが、まったくおもしろくないので、あまりやっていません。

寄稿:みんみん 男 1986年生 大分育ち 学生


ワクワクする一本

 このころはセーブ機能なんてなくて当たり前でした。さらに理不尽ともいえる罠がなんともいえない緊張感を出していたと思います。あのシンプルな絵と、印象的なオープニング音楽、さらにゲーム中は音楽ではなく、ザザーッという静かな波の音だけ……というのもなかなか良い雰囲気でした。

 当時ハマった私は、何時間もかけて最初から何度も挑戦しましたよ。乗客の証言を集め、次々と出てくる証拠をもとに、さらに捜査を進める。そして解けていく謎。犯人を知りたくてたまらなくなる、本当にワクワクする一本でした。(ちなみに、天気がいいので他の乗客に挨拶に行く途中、たまたま殺人事件に出くわした、という設定だったと思います)

寄稿:もよもと 男 1976年生 青森育ち 会社員


謎解きが無駄に難解

 このソフトが発売された頃、私は生まれてもいませんが、小学校に上がる前くらいでしょうか、姉がプレーするのをよく見ていました。

 ガキだった私には、ファミコンのドット絵、音数の少ないBGMが、どのソフトに関わらず怖かったのですが、『ミシシッピー殺人事件』は特にトラウマで、姉はなぜこんな怖いゲームをトラップの場所を覚えるほどやるんだろうと思っていました。

 しかし最近になってまたプレーしてみたところ、謎解きが無駄に難解、ナイフが飛んできてゲームオーバー、セーブシステムが無い、事件が始まる前から捜査を始めちゃったチャールズとワトスンなどなど、あまりに豪快なクソゲーっぷりで、大好きなゲームのひとつとなりました。今では姉の気持ちがわかります。

寄稿:きんた 女 1988年生 東京育ち 高校生


クソゲーの烙印を押す

 『ポートピア連続殺人事件』でアドベンャーの面白さを知った小学生の私は、次のポートピアを探していました。そして、おもちゃ屋のショーケースに並んだ中から、3,980円とちょっぴり割引されたこのソフトを選びました。

 家に帰って、友だちとワクワクしながら、カセットを挿してプレーすると・・・部屋に入った瞬間、ナイフが飛んできてゲームオーバー。さらに落とし穴に落ちて、ゲームオーバー・・・。しかも、人に話を聞いても、まったく謎が解けない・・・ということで、クソゲーの烙印を押されたのでした。

 ちなみに、タイトル画面の音楽が殺人事件の雰囲気が出ていたと思います。

寄稿:イト戦 男 1975年生 佐賀育ち キックボクサー ホームページ


「それつまんないから、違うのやろうぜ」

 ミシシッピーといえば、友人の家にあったことを思い出します。小学生には難解な作品で、いきなり落とし穴に落ちて死んでしまうことも多々ありました。カセットを挿して2分でやめたことはいうまでもありません。

 私が、殺人事件の謎よりも謎だったのは、お世辞にも知的とはいえない友人が、なぜこんなゲームを買ったのか、という疑問でした。友人もまったく興味がないらしく、本体にこのカセットを挿そうとする私に、「それつまんないから、違うのやろうぜ」と静止しようとする始末。『ミシシッピー殺人事件』によって、謎が謎を呼んだことは間違いなかったようです。

寄稿:ルウ 男 1974年生 岩手育ち 会社員

あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか?