プロレス
任天堂
1986.10.21発売
©1986 Nintendo
キャラ選び、最後まで負けると「キン・コン・カーン」
昔から僕のまわりには、僕も含めて格闘技に興味のある人間が少なかった。このゲームも、500円で書き換えできるというディスクシステム独自の販売方式でなければ、見逃していた作品かもしれない。
しかし、このゲームにはみんな熱狂して対戦を繰り広げた。まず燃えるのが、ジャンケンでのキャラ選び。最後まで負けた人間は、必ずといっていいほど「キン・コン・カーン」を選ぶ羽目になる。みんな必死にジャンケンを頑張った。僕は、ジャンケンで勝つと好んで、猪木チックなキャラ(「ハヤブサ」でしたっけ?)を選び、延髄切りばかりしていた。
ある日、「ジ・アマゾン」を選んだ友人が、相手キャラの頭に、アイアンナックルの凶器攻撃をしていた時、気がついた。「アマゾンのパンツが水玉模様じゃ」。たしかに、凶器攻撃を喰らっている相手キャラの汗だか血のようなものが飛んでいる様子が、アマゾンのパンツに重なって、その時だけ水玉模様のようになっている。その後、レフェリーに凶器を使ってないとアピールするアマゾンに、彼が台詞を加える。
レフェリー「お前、水玉のパンツなのか!!」 アマゾン「違うって!そんなパンツ履いてないよ!!」
一同、大爆笑であった。こんなネタで笑えた子供時代が懐かしい……。
寄稿:ピチパラキング 男 1974年生 広島育ち 会社員
高難度の技をすべての選手ができた
ファミコンのディスクシステムでお目見えしたこのゲーム。当時プロレスファンだった私は狂喜して買い込んだ。
当時は初代タイガーマスクしかやっていなかったローリングソバットを、なんとすべての選手がこなすことができ、しかも対戦型で同時にこの技をやると、延々とくるくる両者が回り続けるという裏技(?)もできたのである。
ブレーンバスターは垂直落下式で、バックドロップはひねりのきいた強烈なやつであり、これもすべての選手ができたのだ。
寄稿:しょーまりん 男 1971年生 北海道育ち 公務員
友人たちとガチンコ勝負
あれは小4のとある土曜日のことだった。ある種恒例となったファミコン大会に興じるため、我々悪ガキ数名はいつものように友人宅に集合した。
その日のゲームは『プロレス』。ディスクの作品は書き替えができる、というガキンチョ界では魅力的過ぎるコストパフォーマンスを誇っており、この『プロレス』も例に漏れず全員所持していたのだ。
所持してるしていないのハンデが一切ないガチンコ勝負。ジャンケンで好きなレスラーを選び、トーナメントにて争うことと相成った。当時の俺はブッチャーファンだったこともあり、ベタベタのヒールキャラ、「ジ・アマゾン」使い。
当然、アマゾンを駆り優勝をめざすはずだった。ところが肝心のジャンケンに負けまくり、結局は最後に余った「キン・コン・カーン」を使う羽目に。ガキながらにモチベーションが下がりまくったのだが、そこはゲーマーである前にプロレス(特に全日)ファンであったプライドもあり、ここで負けたら馬場御大に申し訳が立たない、という良く分からなんプライドを全開にプレーした。
そして使用技はバックドロップとモンゴリアンのみの、客的にはブーイングものの展開で見事優勝。賞品のチェリオをゲットした。何だか馬場さんに勝たせてもらった気になり、悦に入った。
寄稿:ひさし 男 1976年生 島根育ち アパレル販売
今でも大切に持つ景品
プロレスゲームを買ったとき、アンケートのはがきがありました。そしてそのはがきを送ったら、なんとテレホンカードが当たりました。その当時、景品なんて送っても当たらないと思っていたので、当時の私は感動でいっぱいでした。ゲームに関しての思い出はあまりないけど、今でもそのテレホンカードを大切に持っています。
寄稿:堀内 将弘 男 1976年生 山梨育ち 会社員
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