ながいながいたび

　我が家には早くからファミコンがありましたが、ソフトはあまり買ってくれなく、１年に１本程度しか買ってもらえませんでした。

　そんなある日、家族で近所のデパートに行ったときのこと。デパートの中に、中古のテレビゲームを販売しているコーナーがありました。そこで、めったにゲームを買ってくれない親が、珍しく僕にゲームを買い与えてくれました。それがこの『元祖西遊記 スーパーモンキー大冒険』でした。

　家に帰り、さっそくゲームを始めてみました。「ながいながい　たびがはじまる」というテロップが表示され、突然砂漠地帯に放り出される悟空と三蔵法師を操り、僕は文字通り長い長い旅を開始しました。

　……あれから20年経ち、僕はテレビゲームを作る側の人間になりました。しかし、僕の長い長い旅は未だに終わりそうもありません。というか、このゲームがク○ゲー過ぎて終わらせる気すら起きません……orz

⇒あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか？