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スクウェアのトム・ソーヤ スクウェアのトム・ソーヤ
スクウェア
1989.11.30発売
©1989 SQUARE

雨の夜に野ざらし

 当時のゲーム雑誌に「経験値の無い新しいRPG」と紹介されていた、アニメ絵なキャラクターイラストが最初の出会い。それから発売日を心待ちにしていました。

 ソフトを発売日に定価で買う(それも自分の小遣いで)のは初めてで、その日は街中のおもちゃ屋へ自転車を猛スピードで走らせました。買った後、どういうわけか祖父母の家に寄り道。帰るころには日も暮れて、ソフトを自転車のカゴに入れっ放しにしたまま家に入ってそのまま就寝。

 翌日、「ゲームが無い」と騒ぎながら家中探し回り、夜中に降った雨のせいで箱がブヨブヨになったソフトをカゴの中に見たときは力が抜けました。

 故障もなく楽しく遊べましたが、ゲームの内容よりも「有り金はたいて買ったソフトを雨の夜に野ざらし」にした行為の方が強く記憶に残ってしまいました。

寄稿:50円 男 1977年生 会社員


「FF」の陰に隠れた名RPG

 スクウェアといえば、もちろん「FF」が代表作であるが、隠れた名RPG(?)が、『スクウェアのトムソーヤ』だど思う。海賊の宝探し、仲間との冒険・・・。子供心をくすぐる、なんとも夢のあるストーリーです!

 さて、実際のゲーム内容ですが、主人公のトムソーヤを中心に、仲間を入れ替えながらすすんでいきます。各キャラクターが特技を持ってたり、自分で必殺技を設定できたりと、初期のRPGにしては斬新だったと思う。移動は横スクロールなのに、戦闘は正面から見た感じ(ドラクエみたいな)で、こんな点もFFとは明らかに一線を画していたんじゃないかな。

 ただ、敵からのダメージが0.7とか小数点まで体力があったり、リセットボタンを押してくる敵がいたり、けっこうポンコツな(笑)部分はあるものの、音楽もかっこよくおすすめです。

寄稿:鈴木☆ハナ 男 1978年生 群馬育ち 無職

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