『思い出のファミコン』が本になりました
 

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スーパーアラビアン スーパーアラビアン
サン電子
1985.7.25発売
©1985 SUNSOFT

友だちのお兄さんと熱中

 このゲームが発売された頃の自分は小学4年ということもあり、同級生でも1〜2人しかファミコンを持っていなかった。クラスで唯一ファミコンを持っていて、なおかつうらやましいほどソフトも持っていた友だちの家で、あるきっかけから初めてこのゲームをプレーした。

 その友だちには中学生のお兄さんがいて、ソフトが多いのも、その友だちと兄とで所有者が違うからだった。で、遊びに行った時、たしか『ポートピア連続殺人事件』を友だちがプレーしていた所に、タイミング悪くお兄さんが帰ってきたのである。ポートピアはお兄さんが所有者らしく、案の定殴る蹴るの大喧嘩となり、友だちは泣きながらどこかへ消えてしまったのである。

 「やべ〜、自分も怒られる〜、どうしよう〜」と思っていると、意外にもお兄さんは自分にはやさしくしてくれて、この『スーパーアラビアン』を自分と一緒にプレーしてくれたのである。さすがに緊張していてゲームどころではなかったが、自分には兄貴がいないので、このことは今でもよく覚えています。

 3面かな? じゅうたんに乗って移動していく面があって、そこがなかなかクリアーできず、キャラが死んで流れる音楽(結構笑える音楽)を何度も聞きながら、夕方頃までお兄さんとこのゲームに熱中した。今思うと単純なゲームだが、違った意味で思い出深いソフトのひとつである。 

寄稿:クリボー 男 1976年生 宮城育ち スポーツインストラクター

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