『思い出のファミコン』が本になりました
 

思い出のファミコン_トップへ


天地を喰らう 天地を喰らう
カプコン
1989.5.19発売
©本宮企画/集英社 ©CAPCOM 1989

三国志の虜になる

 今にまで至る自分の中国史好きは、三国志がすべての始まりで、三国志を知ったのがこのゲームでした。

 友だちの家で初めてプレーし、三国志を知るためにと、その友だちが貸してくれた、5巻までの横山光輝の三国志。続けざま、父親にねだって古本屋で全60冊購入。これは、父が歴史もの好きだったのも幸いしたことだ。

 ゲームに触れてから三国志の虜になるまで、あっという間でした。後に発売された2作目も面白かったですが、やっぱり「1」の方が思い入れも強く、楽しんだ気がします。何よりフィールド上で出会った敵武将を仲間にできるのが熱かった!(成長しないので、全然使えなかったものの……)

 物語中盤で山間に出現する、大量に経験値を稼げるザコ敵は利用しないのが自分ルールでした。

寄稿:AK-D 男 1979年生 神奈川育ち 自営業


横山ではなく宮本から始まった三国志のビジュアル

 『三国志』そのものは柴田錬三郎氏による500ページくらいの児童向けというか、大まか三国志みたいなもので幾度となく読んでいたが、故・横山光輝氏のいわゆる、“横山三国志”はまだ読んでない時期にこのソフトと出会いました。

 すると登場人物たちのイメージがどうなるかはお分かりになるだろうか? 「あ、張飛って片目がつぶれてたんだ!」「なんか諸葛孔明や徐庶ってこんなに体格いいのかな?」などと思ってしまったわけで・・・。“宮本三国志”がワタシの最初に見た、絵で見た三国志になり、印象が固まってしまったのでした。

 その後、光栄三国志や中原の覇者などさまざまな三国志ゲームをやりましたが、“三国志ベースなRPG”という確実な変わり種として深く記憶に残ってます。あ、でも『天地を喰らう』で始めて知った武将もいましたね。大まか三国志に出てこなかった、司馬師や司馬昭ですね。(確か司馬懿がラスボスのようで、実はこの二人が真のラスボスだったような)

 他にも、移動速度の異常な速さ、ヒットポイント(確か兵士数)が4桁だったり、敵将を仲間にするときの達成感。・・・書いてるうちにいろいろ思い出してくるもんですね。こーいうのって^^;

寄稿:陳宮 男 1978年生 福井育ち 会社員


自分にとっての「三国志」

 三国志に熱を上げだした女子中学生だった当時、寝ても醒めても三国志に夢中でした。ゲームの方は光栄のシュミレーションゲームの『三國志』しかプレーしたことがなく、DQやFFなどのRPG全盛期を味わっている自分としては、「いつか三国志がRPGにならないだろうか」と密かに期待していたのですが・・・。まさかカプコンが出すなんて・・・。

 内容は、おおまかに演義を取り入れながら、上手にオリジナルイベントが盛り込まれ、壮大な歴史物語を味わえます。敵の出現率が高いのが難点ですが、ストレスが堪らない快速型戦闘。特にすごいのが移動速度。速い速い(笑)。DQ3の勇者が止まって見えるほどの速さ。広大な大陸を歩くのではなく、走るといった感じ。

 昨今は「三国無双」シリーズが現在のゲーム業界の三国志なのかもしれませんが、自分にとってはストーリーを味わえ、感動できる『天地を喰らう』です。

寄稿:のりたま 女 1976年生 島根育ち 主婦

あなたも思い出コラムを書いて送ってみませんか?