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キャプテン翼II スーパーストライカー キャプテン翼II スーパーストライカー
テクモ
1990.7.20発売
©YOICHI TAKAHASI-SHUEISHA TV TOKYO CH.12-TSUCHIDA PRO ©TECMO 1990

考えては実践

 自分なりにいろいろ工夫しながら進めていくのが楽しかった。

 パスのカーソルは相手を直接指定するのではなく、1マスくらい前にする。攻められて、こぼれ球をDFが拾ったときは、クリアではなく、遥か向こうの敵のエリアにパスする。味方のコーナーキックで味方全員ゴールラインに沿って一列に並べて、スルーしまくってGKを倒す。みたいな、正規の方法ではないことを発見して、それが成功したときは格別に嬉しかった。

 私にとっては、翼や日向でゴールは当たり前で、彼らが回復する間にその他の選手でどうやって得点するかを考え実践するゲームだったと思う。

寄稿:天地天命 男 1977年生 奈良育ち 会社員


忘れられない「隼ボレーシュート」

 私は別にサッカーが特に好きというわけではない。『キャプテン翼』だって熱心に読んでいたわけではない。でも、このゲームは大好きだ。今でもサンパウロFCのメンバー名をソラで言えるくらい。

 サッカーを題材にしたゲーム、とくれば任天堂の『サッカー』のように選手を直接自分で操作するタイプのものしか(多分)なかった頃に、こういうスタイルのゲームを作ったテクモは偉い、と思う。

 私が一番気に入っているのは、基本的にパラメータ勝負のゲームでありながら、随所に“意外性”が盛り込まれていることだ。敵ゴール前でパスを回し、スルーをかましてキーパーのバランスを崩させたところで放った渾身のシュートに限って、ゴールポストに当たったり、自陣ゴール前で苦し紛れにクリアーしたボールがダイレクトで小次郎に渡ったり・・・。

 ラストの対ブラジルユース戦の延長後半、それまでサイクロンやネオ=タイガーをことごとく止めてきた敵キーパー・ゲルティスに対し、ダメもとで撃った新田くんの隼ボレーシュートが入って決勝点となったときの喜びは、今でも忘れられない。

寄稿:風雲再起動 男 1971年生 岡山育ち 会社員


コミック本全37巻のつづきということで

 『キャプテン翼』のコミック本を全巻(37巻)読んだ自分としては、その38巻〜ともいえるこのソフトを、かなり楽しみながらプレーしていた思い出がある。翼はサンパウロFCで、岬は南葛高校、日向は東邦学園高等部、など本当に、コミック本の続きとしてゲームも流れていた。

 Iに比べると、かなりいろいろな要素が加わり、ゲーム自体もかなり実際のサッカーに近くなった。何より新しい選手も増え、スタメンやフォーメーションの変更可能など、前作のファンとしては、かなり充実した内容で、ボリューム満載のサッカーゲームだった。その後、スーパーファミコンでVまで続いたが、このIIが一番面白かったような気がする。

 でも、キャプテン翼の醍醐味は、なんといっても非現実的な必殺技のオンパレード!! 小学生の頃は、ツインシュートやスカイラブハリケーンなんかの真似を、友達と何度もやったなぁって。

 ゲームでの話になるが、南葛のゴールキーパー、森崎はなぜあんなにへたくそなんだろうか? 漫画では、もう少しましだったような気がするのだが・・・。

 IでもIIでも南葛vs東邦では、日向にコテンパンにやられた記憶がとても強い。IIだとネオタイガーショット打たれまくりで、ゴールされまくりだった。でも、日向のみならず、「敵の○○番」とかのシュートでも、簡単にゴール奪われていたのも事実である。ゴールから遠かろうが、味方に当たって勢いが弱まろうが、「なんで〜・・・」って思う時が多々あった。

 このゲームをプレーした方なら、悔しいというか、ムカツクというか、その何とも言えない気持ちを感じたに違いない・・・。たま〜に(極稀に?)必殺シュートを止めた時の喜びも忘れられない。

寄稿:クリボー 男 1976年生 宮城育ち スポーツインストラクター

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