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ヴォルガードII ヴォルガードII
デービーソフト
1985.12.7発売
©1985 dB-SOFT.

ダメージ制だったから安心してプレー

 当時のシューティングゲームには珍しく「ダメージ制」だったので、一発もらうとアウト、ってことがなく、ヘタっちょな私も安心してプレーしてました。

 バリアーを遠心力で振り回す「ヌンチャク(とみんなで呼んでいた)」が好きだったなぁ。でも、バリアーを振り回して当てるよりも、自機がぶつかることの方が多かったような……。

 各ステージのボスが、なんかでっかい要塞で、エンジン部をひたすら撃ち続けなければならんかったハズですが、その間に降り注ぐ敵要塞からの砲弾雨あられ。主役機はガンダリウム合金で出来ていると信じていました。ちなみに2号機は貧弱だったので、クラスでは「鉄板機」とか呼ばれてました。

寄稿:sanchez 男 1974年生 大阪育ち 会社員


妄想力で補った世界観

 パッケージのロボットのイラストが、当時ロボット大好きの少年にはふるえるほど格好よく見えて、ジャケ買いをしたのがこのゲームとの出会い。一番印象に残っているのが、大人びたクールな印象のグラフィック。小学生の自分には刺激的だった。

 今思うとゲーム自体は凡庸な内容だったかもしれない。地上に降りて、飛行機からロボットに変形するのもたいしたメリットになっておらず、飛行形態との差別化が弱い。当時のゲームのレベルを考えても敵キャラのバリエーションが少なく、また記号的すぎて味気なかったように思う。ボスキャラのグラフィックも凡庸だ。

 ただ当時の自分は、同様にロボットを変形させる、シューティングの金字塔ともいうべきゲーム『テグザー』も知らなかったし、妄想力でこのゲームの凡庸な世界観を補完して、夢中になってプレーした。

 いまだに、このゲームのことについて話しても、知っているって人に会ったことがないのはさみしいが、自分の思い出の1ページにはしっかりと残っているゲームです。

寄稿:mitake 男 1974年生 山形育ち デザイナー


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