『思い出のファミコン』が本になりました
 

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ザナック ザナック
ポニーキャニオン
1986.11.28発売
©1986 PONY INC.

MS機で遊んだため右手4本の指とスペースキーの連打を駆使

 『ザナック』は、実はファミコンから発売される以前に、当時、プログラミング&ゲーム機として、いろいろな家電メーカーから発売されていたMSコンピュータ用として発売されていました。

 MS機には、ファミコンのような十字ボタンがなく、自機は上下左右のカーソルキーで操作するので、コントロールが難しいと思いがちだが、慣れると右手の4本の指が、自由にカーソルキーの上を動くようになりました。

 画面が高速スクロールするなか、鬼のような敵機の攻撃をかわしながら、多彩な隠しアイテムを取得、ステージが進むにつれてパワーアップするボスキャラの容赦ない攻撃はまさに地獄であり、最終ステージでは地下から出現するダブルボスキャラに驚愕したものです。

 敵弾をひたすら避けてスペースキーの連打(ファミコンのAボタンに相当)は、様々な飾り付けや仕掛けがある多くのシューティングゲームの中にあって、これこそがプレーヤーを熱くさせる真のシューティングゲームであると言いたい。

 やっとの思いでクリアすると、無人の荒野を疾駆する自機を背景に、制作者名がスクロールするだけの何の変哲もないエンディング……。しかしこれが却って、それまでの苦闘をしみじみと想い起こさせ、しばし達成感に耽ったことを覚えています。

寄稿:小山 男 1947年生 宮城育ち 定年退職


ゲームミュージックというジャンルが成立した頃

 当時、高校2年生。ゲームにはまったのはもう少し古いので(1980〜85年頃)、ちょっとしかやってないです。しかし、驚きなのはそのサウンドの深み。当時としては、頭がひとつもふたつも抜けておりました。

 『エグゼドエグゼス』や『グラディウス』のサウンドに感動していた頃、畳み掛けるにこの作品。ゲームミュージックというジャンルがようやく成立したのもこの頃でした。ティーンエイジャーであった自分の記念碑です。

寄稿:おおはら 男 1970年生 岩手育ち サラリーマン


一線を画していたシューティング

 最近、本当にひさしぶりにゲームセンターなる場所に行った。といっても、カラオケやボーリング、ビリヤード、プリクラスタンドにやっと併設されている、といった感じだ.

 しかも昨今は、ICカード主体のデカいスペースを取ったシミュレーションものや、いわゆる音ゲーのデカイ筐体で埋め尽くされ、少年時代に熱中した「縦スクロールシューティング」は、なんと一台も置いてはいなかった……。

 私がディスクシステムを、そして『ザナック』を手に入れたのは、確か中学1年生くらいだった気がする。『ゼビウス』『スターフォース』の二大系譜から、私のシューティング好きは始まり、また、当時は男の子なら誰でもが「早撃ち」とか「連打・連射」というコトバを日常的に使用するほど、シューティング人気が高かったように思う。

 そんななかにあっても、ちょっとマニアックな『ザナック』は、明らかに一線を画していたように思う。

 硬派でストイックな舞台設定、「超」高速スクロール、敵玉の鬼攻撃……。「純粋な」シューティングゲームで、ここまでハマッたものは、『ザナック』以外にはない。それこそ親に隠れて部屋を暗くし、寝ずにプレーしていた。

 その後のロールプレイング人気もあってか、あるいは自分が大人になったためかも知れないが、『ザナック』が金字塔であるとともに、「シューティング・ブーム」の一つの終焉だった気がしてならない。

 ……たしかクリアした後に、何かコマンドを入れると「次回作を震えて待て!」的なフレーズが出てきたようなかすかな記憶があるが、どうなったんでしょうか?

寄稿:ヒロ 男 1973年生 北海道育ち 医師


三拍子揃ったシューティングゲーム

 後のシューティングゲームに多大な影響を与えたこの作品は、発売当時、特に騒がれもせず発売された。「おや? 妙なゲームが出てるな。」会社帰りにフラリと立ち寄ったゲーム屋兼本屋で、私はこの作品に出会った。

 事前に情報も無く、買うことにためらいながらも、ディスクシステム版という値段の安さでつい買ってしまった。しかし、・目が釘付けのスピード感! ・続々出現するパワーアップアイテム! ・多彩な攻撃! ・隠しワープ! ・トリッキーな敵キャラ、そして、ハイテンションでナイスなBGM!(笑) どれを取っても一級品な設定。安い!うまい!楽しい!三拍子揃ったシューティング野郎御用達のゲームであります。

 「ディスクシステムが逝っちゃった;;」って方は、PS版が出てますのでそちらで遊びましょう。今でも変わらない美味しさ保証付き! こんなこと書いてたらやりたくなってきた〜。

寄稿:キャビン 男 1960年生 岡山育ち サラリーマン


熱いシューティング

 ファミコンの限界をとうにこえた激しい敵の攻撃。このワラワラ感に一瞬のうちに虜になった。あれだけたくさん敵が出てきても画面がちらつくこともなく、ディスク片面という少ない容量でも豊富な敵のパターンと絶妙な攻撃。そして高速スクロール!! 

 難易度は高いが、この感覚、この熱さ。やめられない。その後たくさんのシューティングが出たけれども、『ザナック』以上に熱いシューティングはついに出なかったのでは? 今でもリメイクされたプレステ版で遊んでいます。熱い、やめられない……。

寄稿:yukikun777 男 1969年生 埼玉育ち 会社員 ホームページ

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